2月はじめての午の日は、【はつうま】
伏見稲荷など、稲荷神社は、賑わっていた事でしょう。
うま、そして稲荷〜お狐さま〜にちなみ、床の間は、宗旦狐のお軸、また、お薄茶は、馬上杯で。
一服のお茶に 心をこめて
2月はじめての午の日は、【はつうま】
伏見稲荷など、稲荷神社は、賑わっていた事でしょう。
うま、そして稲荷〜お狐さま〜にちなみ、床の間は、宗旦狐のお軸、また、お薄茶は、馬上杯で。
初夏のあやめとはまた違い、楚々とした風情で咲く寒あやめ。
今日は立春。
毎年、暦の上では春といいつつ、大変寒い日が続いている頃ですが、今日は穏やかな日差しでした。
一路庵はなれの枝垂れ梅も、少しずつ、ほころびてまいりました。
蓋置は、【夜学】を取り合わせました。
今は、受験シーズン真っ只中。
元々、夜学蓋置は、夜に学問をする際、机の上を照らす灯明の火皿の台を転用したものといわれています。
1月のお稽古では、【寿輪棗】を。
鵬雲斎大宗匠ご婚礼の折の引き出物とされたのが、本歌。
菊桐で、中が金箔、大振りの華やかな平棗です。
お点前は、筒茶碗。
お湯が冷めにくい形は、極寒の時のお客様へのおもてなし。
萩茶碗は、特に暖かく感じられ、心まで温まります。
今日は節分。
お天気も良く、京都は、四方参りで賑やかだったことでしょう。
四方参りとは、節分の夜、邪気(鬼)はまず、北東の表鬼門にあたる「吉田神社」に現れ、吉田神社を追われ、次に南東の「八坂神社」、南西の裏鬼門「壬生寺」、そして最後に北西の「北野天満宮」まで逃げてきて、北野天満宮の福部社の中に閉じ込められるそうで、そこをお参りする事を、四方参りというそうです。
一路庵も、少しだけ節分の趣向で。
堅苦しくなく、でも、形は大切に。
初茶会で令和2年のスタート。
住吉大社にちなみ、【住吉棗】
お茶碗も、子年にちなんで、【都会のネズミ 田舎のネズミ】や、永楽の【独楽】、冠雪の趣きある大樋茶碗など、皆好きなもので薄茶をいただき、各曜日クラス楽しいひととき!!
あっという間に2月!
初茶会なども無事終わり、新一路庵でのお稽古にも慣れてきました。
お軸も1月はおめでたく【瑞雲繞寿山】
2月は節分にちなんで大津絵の鬼の絵に【積善家有余慶】
茶道にとっては重要な月である11月を移転のためお休みさせていただくと、本当に感覚が狂ってしまいました。
まずは、花は、暖かい日が続き、いつもだともう咲き終わっているはずのツバキ《炉開き》が咲いたのでそれを入れて、恒例の壺も飾って、となるとやはり気分はまた11月に逆戻りしてしまいました💦💦
ハロウィン以来のblog、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
その間に一路庵にも転機が!!
11月、1ヶ月間お休みさせていただき、徒歩数分の距離ながら、別の場所でお稽古を再開させていただきました。
茶道が、限定された人や場所でしかできないものではなく、誰でもどこでもお茶を楽しみ、おもてなしができる、そんな願いで《リビング茶道》教室をさせていただいたのが、20年前でした。
私自身もまだ若く、未熟で、今思えば恥ずかしい事ばかりですが、でも、日本の文化に興味を持たれ、それを構えずに習いたいと思われる方の多い事に驚きました。
それから数年間、リビング茶道でも多くの人と出会い、私も多く学ばせていただきましたが、本来の茶道教室の方が忙しくなり、残念ながらリビング茶道は、続ける事ができなくなりました。
先代である祖母が50年以上前に開いた茶室は、四季を感じる事のできる古き良きたたずまいで、お稽古に来てくださる皆様や、もちろん私も、いつも心を癒される場でありました。
ただ、茶道という伝統文化の奥深さ、そして、何気ない日常の中にもそれが多くちりばめられている事を、大変未熟ながらも、新しい形で学べる教室にしたいという願いもあり、今回リニューアルさせていただきました。
スタートしたばかりですが、またこれから皆様と、新しい学びを積み重ねていけたらと心から願っております。