山花開いて錦に似たり

山花開いて 錦に 似たり

さんかひらいて にしきに にたり

春になり、花々が開き、華やかな様子が目に浮かぶ様ですが、これは、禅語で、碧巌録という経典にある言葉です。

禅語ですので、和歌などと違い、季節をめでるというより、真理を問うもののため、奥が深く、解釈は難しく、禅語の本を読んでもいろいろな解説が書かれています。

ただ、春になれば、様々な花が開く自然の普遍的な力強さは、とても心励まされます。

【一路庵の花々】

ちなみに、掛け軸の【錦に似たり】

という言葉から、紅葉を連想し、秋に掛ける事もあります。

そして、この木は、秋に撮ったものではなく、一路庵で今日撮ったものです。

ノムラモミジと呼ばれるようです。

まさに錦に似たりですね。

花まつり

今日、4月8日は、お釈迦様が誕生された日といわれています。

【花まつり】が、行われるお寺も多く、何年か前、近所のお寺に行ってまいりました。

【天上天下唯我独尊】

つまり、人は誰でもこの世に一人だけであって予備の人間はいない。命は貴いものである。

と産まれてすぐにおっしゃったとか。

お像に甘茶をかける事が、しきたりの様です。

今年はどこもイベントが中止の様ですが、その言葉は、心に染み入りますね。

一路庵の桜も、花吹雪になってまいりました。

連日、お天気も良く、お花見スポットも自粛のせいか、近所の方が、一路庵の桜を楽しみに来られています。

お近くの方、あと数日は綺麗です。ただ、少しハチがいるようですので、ご注意を。桜の木にも、ご自由にお花見をどうぞ、ただ、ハチにはご注意くださいと、注意の札をかけています!

山芍薬が

準絶滅危惧種にも指定されている山芍薬。

今年は無理だろうと思っていたら、庭の隅で、一輪の花を咲かせていました。

気品にあふれ、でも、力強く咲いている花、そして、他の花々も一切に春を楽しんでいるかのようです。

下側の白い花は、利休梅です。

紫の花は、諸葛菜(しょかつさい)

諸葛孔明にちなんだ名前だとか。

一花五葉を開く

一花開五葉

ひとつの花とは、心の華。
五葉とは、五つの知恵の花びらに当たるとも言われます。

心の花、知恵の花を咲かせなさい。という事でしょうか。

    

一路庵の桜や花々も、春を忘れずに満開です。

教室お休み中に

コロナウィルスは、ますます治まる気配なく、日々嫌なニュースばかりです。

3月は、実態がよくわからず、お稽古は自由参加と致しましたが、4月は教室をお休みにする事に致しました。

とても良い季節なだけに、お稽古お休みは残念な事ですが、

無症状でも陽性で、人にうつすかもしれない不気味なウィルスだけに、まずは何よりも安全第一!

炉の終わり、花の美しい時期でもありますので、

一路庵会員ページや、blogにて、歳時つれづれなどをアップする予定です。 

どうかくれぐれも、皆様もお体に気をつけてお過ごしくださいますよう、願っております。

【縁の下の力持ち】蓋置!

茶道具、そこに感じる季節感は、心をいつも癒してくれますが、こんな小さな縁の下の力持ち、釜の蓋と柄杓を置くためだけの【蓋置】も、負けじと存在感を見せてくれます。ご苦労様です。

八炉のお稽古【向切】

本勝手の茶室を工夫して、向切本勝手、逆勝手をお稽古。

あっち向いたらこっち向いたり、茶室の中でパズルの様。頭の体操になりました。

たいつり草が!

急に春らしくなってまいりました。

庭の茶花も、小さな芽を出し始めました。

このたいつり草、まだ5センチの長さですが、でもしっかり鯛が釣れています!!

風炉の花なので、また5月に床の間に活ける事ができるよう、この1ヶ月、どんどん大漁の鯛を釣り上げてもらいたいです。

お菓子  ひちぎり 天正の甍

3月のお菓子 

⭐️【ひちぎり】

引千切と書きますが、字の通り、よもぎもちを引きちぎって作ったお餅だとか。

女の子の無事成長を願い、生命力のあるヨモギで作られたひちぎりは、春の訪れを感じさせてくれます。

⭐️天正の甍

真ん中に【金】の文字!!

どういう意図??お金?金色??

いろいろと大阪人らしい?憶測をしてしまいますが、

それは大変失礼な憶測でした!

こちらは由緒正しい京都大徳寺門前【磯田】の【天正の甍】というお菓子です。

千利休にもゆかりのある大徳寺、金毛閣が改修の際、創建当初からあった古瓦が降ろされたそうで、それを模したものだとか!

利休忌にちなんで、お干菓子に致しました。

【小さな幸せ②】

この春から小学生になるSくん!

普段は幼稚園なので、しばらく会っていなかったのですが、今回のコロナによる休園で、お母さんと来てくれました!

お茶のお稽古がある幼稚園なので、所作がとても身についていて、関心致しました。

コロナ騒ぎで、何かしら心穏やかでない中、Sくんの堂々としたお客様振りは、席中に小さな幸せを運んでくれました。