夏野菜が美味しい季節です。
今日のお稽古は、夏野菜の趣向で。
左
ゴーヤのつるにて
右
茄子の蓋置を使って
一服のお茶に 心をこめて
夏野菜が美味しい季節です。
今日のお稽古は、夏野菜の趣向で。
左
ゴーヤのつるにて
右
茄子の蓋置を使って
気がつけばあっという間に8月。
八朔と呼ばれる8月1日、お稽古のお花も涼やかに。
左上
セミ籠に
ツキヌキニンドウ 付抜忍冬
右上
今ごろ大山蓮華が!
下
竹阿弥作 変わり節
左から
夏すみれ、カヤツリそう(白花)、ミソハギ(ピンク)、八重咲き白キキョウ、瑠璃唐錦
絵画や音楽を鑑賞する時、知識がなくても、心に響き感動する事は多いと思います。逆に知識がある事で先入観が先に立ってしまって、印象が薄れてしまった経験もあります。
茶道具に関しても、美術品としての感動に関しては同じだとは思うのですが、例えば、信長が本能寺の変で亡くなる直前に譲って奇跡的に現存している茶道具だとか、その他それぞれのお道具に様々なエピソードがあるため、ちょっと知識を得るだけで美術館やお茶会で拝見するのが楽しくなります。
今週は、【楽12代弘入の八楽印】を学んでいただきました。
弘入の頃は、江戸から明治の茶道衰退期で、ずいぶんとご苦労をされたそうです。
八楽印というのは、隠居されるまでの印で、楽という落款の白の横の部分が8のように見えるので、そう呼ばれています。
弘入の作品は美術館にお任せするとして、
良く似た落款のお茶碗にて八楽印の気分を。
今月1週目は、涼を感じる趣向点前を中心にお稽古しましたが、2週目、3週目は、奥秘の行の行台子、お茶箱の基礎点前(卯の花、和敬点前)をお稽古致しました。
行台子は秘伝のため内容については触れる事ができませんが、お茶入やお茶碗の由来や歴史的な背景をお話ししながら学んでいただきます。
今日は、中興名物 坂本家伝来岩城文琳を使用。
お稽古では言うまでもなく写しですが、本物は現在藤田美術館に収蔵されているそうです。
2022年まで閉館なので、またリニューアルオープンが楽しみです。
閉館中といえど、ホームページには、お道具などについてわかりやすい説明シリーズを載せておられ、とても興味深いお話です。
http://fujita-museum.or.jp/topics/
逆にお茶箱は、お茶室以外の場所でもできますので、家や、ちょっと外に持ち出してお点前を楽しんでいらっしゃる方も多いです。
おもてなしをお抹茶で楽しむ事ができ、道具はコンパクトなので場所もとらず、マスターすると、イチ押し重宝なお点前です。
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右上から、
干菓子(鍵善良房)
朝の露
苔清水
清流
干菓子(大塚美術館・ムンク)
鏡草(朝顔の異名)
主菓子はいつもお願いしているお菓子屋さんのもの、
味だけではなく、見た目やお菓子のご銘の季節感もご馳走に❤️
五感がフル回転です。
夏のお茶花。
籠がとても良く似合います。
同じお花でも籠の種類によって表情を変えるところがまた楽しみのひとつです。
上 粽籠 チマキカゴ
日の丸ムクゲ、青い花→瑠璃唐錦 (ルリカラニシキ)、1番下→付抜忍冬(ツキヌキニンドウ)
下 宗全籠 ソウゼンカゴ
上→ツキヌキニンドウ、青い花→ルリカラニシキ、ピンク→河原撫子、白の小花→千手岩菲(センジュガンピ)、左→桃花吾亦紅(モモバナワレモコウ)
5月、とても清楚で上品な花を咲かせる山芍薬。
お茶花として重宝されます。
いつもは、お稽古の時に切るのですが、ちょうど咲いていた時、自粛期間でお休みしていたため、庭に残していました。
花は散り、だんだん大きな実になってきたのですが、その実がはじけた姿が、花からは想像もつかないほど個性的に。
黒と赤のはっきりとしたコントラスト。
この姿もお茶花として重宝されるそうで、祇園茶会でも活けられていたそうです。
自然の美しさに改めて心動かされました。
本来なら、祇園祭で賑わっている京都が、まさかの山鉾巡行が中止という事態となってしまいました。
多くの方々のご尽力を思うと、本当に本当に残念な事ですが、どうか1日も早く収束してくれますように願うばかりです。
ちまき籠に
ムクゲ 祇園守
時計草
祇園祭といえば、ちまきが有名ですが、それにちなんでちまき籠に活けました。
祇園祭で配られるちまきは、端午の節句のちまきと違い、赤い札に「蘇民将来之子孫也」
と書いてあります。
これは、八坂神社のご祭神で、ヤマタノオロチ退治でも有名なスサノオノミコトの伝説からくるという説をはじめ、様々な説があるものの、災厄を払い、疫病を除いて、福を招く神として信仰されており、1年間この粽を玄関に飾るそうです。
そして、残念な事に今年は多くの粽が行き場を失ったそうです。
ただ、今年はインターネットで、逆に現地に行けなくても粽を送ってくださるとのこと。
https://the-kyoto.en-jine.com/projects/gionmatsuri
7月1週目のお稽古は、夏の趣向点前を致しました。
涼しげに、平茶碗にお水を張って、【洗い茶巾】、梶の葉を蓋の代わりに【葉蓋】、汲み立ての名水にてお濃茶を差し上げる【名水点】
お道具は、七夕にちなんだ取り合わせで、
【円能斎好みの亀蔵棗】
【笹の葉の平茶碗】
お茶入も、夏のイメージで??、萩焼を。
それぞれの趣向に細やかな心を感じつつ、夏の趣向のお点前なので1年ぶり、手順を思い出すのにあたまもフル回転!!
だったそうです。
お疲れ様でした💦
祇園祭や時代祭まで、今年は規模縮小に。
お香合は、笛香合。
来年への願いを込めて。
この、百合の様な花。
左は、ヤブカンゾウ(藪萱草)、別名が忘れ草。
嫌な事もこの花を身につける事で、忘れることができると、万葉集でも詠まれています。
右は、ニッコウキスゲ。(日光黄菅)
別名が、ゼンテイカ(禅庭花)
この、両種の花は、どちらも1日花で、ひとつひとつはすぐにしぼんでしまうのですが、次々と咲くので、群生が美しい場所が各地にあります。
キスゲとカンゾウは、学名、和名ともにその区別が混乱されたそうです。
確かによく似ているので、分類が分かりづらいです。