10月は、名残の月ともいわれ、秋が深まっていき、日本の情緒あふれる月。
しかしながら、夏から秋への移り変わりを感じる事なく、急に寒くなり、名残を惜しむ間もなく、風炉のお稽古が終了してしまいました。
中置は、五行棚と、小板にてお稽古し、その他真台子をはじめ様々なお稽古を名残を惜しむ間もなく猛特訓?!
一服のお茶に 心をこめて
10月は、名残の月ともいわれ、秋が深まっていき、日本の情緒あふれる月。
しかしながら、夏から秋への移り変わりを感じる事なく、急に寒くなり、名残を惜しむ間もなく、風炉のお稽古が終了してしまいました。
中置は、五行棚と、小板にてお稽古し、その他真台子をはじめ様々なお稽古を名残を惜しむ間もなく猛特訓?!
今月のお軸は、【露堂々】を掛けさせていただきました。
「明歴々露堂々」という禅語があり、その意味は、
【歴々と明らかに、堂々とあらわるる】という意味だそうで、
「明らかにはっきりあらわれており、少しもおおい隠すところがない」ということだそうです。
今年の仲秋の名月は、雲が多くてどうなるかわからないと天気予報でもいわれていましたが、いざ夜になると、雲が多い中でも一際明るく、そして力強く輝き、天候に左右される事のない堂々とした輝きに感動致しました。
翌日の朝、ひと仕事を終え?静かに西の空に沈んでいく月、こちらはあまり人目にはふれないでしょうが、思わず「ありがとうございました」と声をかけたいくらい優しい色で沈んでいきました。
お稽古の方々の着物の風情も、暑いながらも秋に。
今月のお勉強会は、
⭐️竹林七賢人 のお棗
⭐️安南手 の花入
がテーマでした。
竹林七賢人は、古く三国志の時代のお話でしたが、棗、お軸、襖絵、お茶碗などなど見かける機会はあると思いますので、その人物や背景について勉強いたしました。
安南手は、ベトナムから渡ってきた陶器の事ですが、茶人に重宝され、これもお茶碗や水指、様々なものに用いられましたので、見かける機会も多いと思います。
今回のお菓子は【着せ綿】でした。
これにはある行事が言い伝えられています。
重陽の節句の前夜、9月8日の夜、不老長寿の花とされる菊の花の上に真綿をのせ、翌朝、そのしっかりと菊の露が染みこんだ綿を取り込み💓
その綿でしっかりと顔などをぱたぱたとすると、若さを保てて、長生きできる!!
まるで高級美容液ですね。
その菊の風情を見立てたお菓子。
季節を感じ、愛でるのも美しく、いただくのも美味💐
和菓子の文化は本当に素晴らしいとますます思います。
毎年5月ごろに咲く大山蓮華が、今頃見事に咲きました。
芳しい香りを伝えられないのが悔しい💦💦
昨日は仲秋の名月。
雲間からも明るく輝き、心洗われるような、風情あるお月様でした。
一路庵も、蓋置、香合、お飾りなど、お月様の風情に協賛🌾🌾
今日は9月9日重陽の節句。
菊の節句ともいわれる重陽の節句は、陽の気が強いため恐れられることから天を祀り、また不老長寿の花と云われる菊にあやかる様々な風習があります。
はや九月のお稽古がスタートしています。
・・が、8月後半のお軸の補足を。
【此のわろを 恐るる人は 極楽へ】
白隠禅師の書になります。
此わろとは、こいつという意味です。
掛け軸真ん中の棒は、地獄の鬼が持っている金棒。
こいつを恐れる者は極楽へ行くという意味だそうです。
【恐れ、畏れ、怖れ】
自分自身は常におごらず、見えないものにも畏怖の念を持つ。
お軸の力強さに圧倒されます。
花入は、利休所持写、唐銅鍔置(つばおき)花入になります。
再び、梅雨入りしたのかと思うほど、雨ばかりの不安定な気候ですが、暦の上ではとっくに立秋も過ぎ、後数日で処暑に。
せめて一路庵の【歳時飾り】のコーナーで、夏の風物詩を。
《五山の送り火》(土鈴)右から、大文字・妙法・舟形・左大文字・鳥居
スイカ割りは井戸から水を汲んで、また、虫取りしながら、切ったスイカをパクリ‼️
今週は行台子ですので、ミニチュアの飾りも総荘で。