バタバタと過ごした先週、その間に、【半夏生】、
【七夕】、どちらも終わってしまいました。
先週のお稽古は、夏に相応しい、涼を呼ぶお点前を中心に行いました。
利休七則のひとつに、【夏は涼しく】という言葉があります。
利休が、弟子におもてなしの極意はなんですか?と問われ、答えた七つを【利休七則】といいます。当たり前のことばかりなのですが、それができたら、私があなた(尋ねた弟子)の弟子になりましょうと言われたそうです。
おもてなしにおいて、当たり前の事がいかに大切で、いかに難しいかということがわかる七つの言葉です。
1.茶は服のよきように点て
2.炭は湯の沸くように置き
3.花は野にあるように
4.夏は涼しく 冬暖かに
5.刻限は早めに
6.降らずとも傘の用意
7.相客に心せよ
朝、陰の気から、陽の気に変わる5時前に汲んできたお水でおもてなしをする【名水点】、あらかじめお茶碗に水を張り、涼を演出する【洗い茶巾】など、いかにも【夏は涼しく】の演出を、お茶事形式でお稽古いたしました。